建築家、デザイナーのシャルロット・ペリアン(Charlotte Perriand)は1903年10月24日生まれ。フランス・パリ出身。
父親は紳士服の裁断、母親は婦人服の仕立てを生業としていた。26年にパリの装飾美術学校を卒業し、展覧会に家具の出品を始める。27年の作品「屋根裏のバー」が評価され、建築家ル・コルビュジエ(Le Corbusier)のアトリエに入所。コルビュジエとその甥のピエール・ジャンヌレと3人で共同作業を始める。
37年にコルビュジエのアトリエを去り独立。40年、アトリエで同僚であった坂倉準三の推薦により、商工省の「工芸指導顧問」として初来日。42年頃から、海外向けの工芸品の改良・指導を任され、柳宗理と共に日本全国を回った。46年、パリに帰還し、コルビュジエの集合住宅実施計画などで再び共に活動を始める。
日本とのかかわりは続き、59年にエールフランス東京支社オフィスのデザインを、66年にパリ日本大使公邸のデザインも手掛けた。また、ユネスコのパリ本部ピアッザ広場で開催されたパリ日本文化祭に「茶室」を出展し、これが彼女にとって生前最後の作品となった。99年にパリで死去。
先月開催された「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の体感型エキシビション「Timeless Muses(時を超えるミューズたち)」展では、製品やコレクションのインスピレーション源となった女性として、建築模型などが展示された。