グランフロント大阪に旗艦店をオープンした「センスオブプレイスbyアーバンリサーチ」。広さは160坪。3月に先行オープンした「天王寺MIOプラザ館」は70坪だったので、2倍以上の広さだ。
メンズとウィメンズのウエア、服飾雑貨という品ぞろえはそれほど変わらないが、大きく違うのは生花コーナー。この店舗では専用の冷蔵庫が設けられ、広々としたスペースで本格的な生花販売に取り組んでいる。このために給排水設備も整えたそうだ。
アーバンリサーチ初の海外進出を目的としたSPA型ファストファッションブランドの中期的な目標を同社の事業部本部第二営業部の河本貴一部長に聞いた。海外進出について河本部長によると「5年後くらいに進出することを目標としている」という。具体的な出店先は決まっていないが「最終的にはアジア市場を狙いたい」考えだ。
また店舗数についても「3年後に30店舗体制が確立できていれば」とする。毎年平均で10店舗ずつの出店となるので、これは低価格SPA型ブランドにとって標準的な出店速度だ。アイテムにもよっても異なるが、1型100枚という生産ロット数は一つの基準と考えられる。特にカジュアルボトムス類はこのロット数をクリアできるかどうかで縫製工賃が大きく変わる。1店舗につき10枚を配送するとして10店舗で100枚となる。このため、いかに早く10店舗体制を構築するかがカギだ。
2週間ごとに新商品が入荷し、それを2週間で売り切るという本格的なファストファッションを目指す同ブランドだが、今後の動向に注目したい。