三越日本橋本店は12月4日から10日まで、「サンヨーウィンターコートキャンペーン」を開催する。4日開店前にはセレモニーを行い、三陽商会にスペシャルオーダーしたコートをまとう、三越のライオン像もお披露目された。
今年創立70周年を迎えた三陽商会は、”世代を超えて愛されること”をテーマに「100年コート」を製作。これを、2014年に100歳を迎えるライオン像がスペシャルオーダーした。三陽商会のデザイナーと技術開発チームが製作にあたり、素材選びから縫製、ディテールまで、細部にわたり匠の技術で仕上げている。高密度先染めギャバジンやオリジナルロゴ入り水牛ボタンといった、販売するアイテムと同じものを使用している。
2体あるライオン像はそれぞれ大きさが異なるため、デザインを変えた2着のコートを用意。首回りは2mあり、用尺は普通のコートの約4倍。コートのフロント部分は実際に閉じられるようになっている。
ライオン像の除幕には、そろって「100年コート」を着用した、三陽商会常務執行役員の字引康二氏と三越伊勢丹常務執行役員の中陽次日本橋三越本店長が登場。字引氏は、「70周年を迎えるにあたり、全社を挙げて様々なプロジェクトを立ち上げた。今回はその筆頭とも呼べるプロジェクト。三陽商会は創業時はコートメーカーであったため、『100年コート』製作へ至った。100歳を迎えるライオン像に来てもらえることは非常に名誉なこと」と述べた。
また中本店長は、「ライオン像は三越を象徴する存在であり、出来映えに大満足している。字引さんにお会いした時に三陽商会の70周年の話を聞き、ちょうどライオン像も来年100周年を迎えると伝えてコート製作の話が進んだ。ライオン像も年寄りだから寒いだろうというのがコートを羽織らせる発想に結びついた。こんなに本格的に作って頂き、三陽商会でこそ実現できたことだと思う。ライオン像はロンドンのトラファルガー広場にあるものを模したものであり、やはりトレンチコートがよく似合う。ライオン像を見て、心も身体も温めて頂きたい。12月はボーナス月でメンズコートの需要も上がるため、前年比110%を目標にしたい」と話した。
コートを着用したライオン像は、4日から1週間披露される。