日本橋三越本店は、本格的な秋物商戦をスタートさせた8月27日から、「ワンダー・マスクアート博物館」を同店全館で開催している。9月9日まで。店内随所でマスクを取り入れ、新作の秋物ファッションを提案、同店本館1階中央ホールでは能面や民族マスクを紹介(9月2日まで)、また、マスクで“変装した”ライオン像までも登場する。
同店では「新しい私に出会う秋」と題し、“いつもの自分を変える=変身する”という意味で秋のファッションの切り口としてマスクに着目。多種多様のマスクアートを店内装飾やイベントで表現し、買物客に驚きや楽しさをもって秋を伝達するのが狙い。ファッションフロアでは、約400体のマネキンが各ショップのデザイナーや販売員によって描かれたマスクを着用し、今シーズンの新作スタイリングがマスクと共に紹介されている。
同店本館1階の玄関口(ライオン口)には、巨大なマスクゲートが設置され、そこに構える三越ライオン像も仮面舞踏会で使用されるようなゴールドのマスクで変装し、買物客を出迎える。また、玄関口には好きなマスクを着けて写真が撮ることができる「マスク・バー」も設置され、記念写真を撮る買物客で賑わいを見せている。
同店本館1階中央ホールには、能面打師の新井達矢の作品をはじめ、仮面の個人収集家であり、移動美術館の館長である不二真直(ふじますく)のアジア、ヨーロッパ、アメリカで収集したという珍しい仮面コレクション、舞台衣装デザイナーの柴田景子が手掛けたオリジナルマスクなどが展示されている。
同店PR担当者は「マスクやお面は、人間が神秘的なものと繋がりを感じる儀式や遊戯に登場する。古来より、日常と非日常を切り替えるスイッチとしてマスクに親しんだように、新しい秋のファッションを楽しんで気分をチェンジして欲しい」とコメント。
イベント会期中には、同館1階中央ホールにおいて、三井記念美術館の「能面と能装束展」(9月21日まで開催)と同店が連動し、「新井達矢氏と三井文庫の学芸員によるトークショー」(8月30日、午後1時から)が開催される。また、「陵王」主催の雅楽道友会(8月30日、午後0時30分から、午後3時30分から)の演奏も行われる。