俳優のリヴァー・フェニックス(River Phoenix)は1970年8月23日生まれ。アメリカ合衆国・オレゴン州出身。1993年10月31日逝去。
宗教団体「神の子供たち(現ファミリー・インターナショナル)」に所属する両親の元に生まれ育ち、南アメリカを転々としながら幼少時代を過ごす。やがて、10歳の頃に一家がアメリカに移住すると、母親がNBCに就職したこともあり、リヴァーは何本かのテレビ番組に出演することになる。85年にはSF映画『エクスプロラーズ』で映画デビューを果たした。
86年にリヴァーは『スタンド・バイ・ミー』にクリス役で出演。すると、アカデミー脚色賞やゴールデングローブ賞 作品賞などにノミネートされるなど、この映画はリヴァーの出世作となる。翌年には『旅立ちの時』でアカデミー助演男優賞にノミネート。89年公開の『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』では若き日のインディを演じ、その後もハリウッドでのキャリアを着実に積み上げていく。91年公開でガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant)監督作品『マイ・プライベート・アイダホ』ではヴェネツィア国際映画祭男優賞を受賞した。
しかし、93年にリヴァーは麻薬の過剰摂取によって病院に搬送。そのまま23歳の若さで息を引き取った。
生前に公開を予定していたリヴァーの主演映画『ダーク・ブラッド』はクランクアップを10日前に控えていたが、彼の死によって撮影は中断。長くお蔵入りされていたが、ジョルジュ・シュルイツァー(George Sluizer)監督が製作を引き継ぎ、14年4月に日本でも公開されている。