ニューヨークでジャパニーズカルチャーを20年にわたり紹介してきたアート&デザインストアの「ZAKKA NYC」(155 Plymouth Street Brooklyn NY11201)が、8月にその幕を閉じる。
1994年にソーホーの外れに怪獣のソフビやフィギュアなどのトイ、日本のデザイン誌やマンガ、アート関連グッズを扱う店としてオープン。ゴジラや鉄腕アトムに代表されるジャパニーズカルチャー、サブカルチャーのライブラリー的な存在として知られるようになった。コレクトされたグラフィックデザイン書に加え、ストリートアートなどのショーも行い、その独自のつながりからシーンを牽引したグラフィティアーティストのフューチュラ2000(Futura2000)、KAWS、コスタス・セレメティス(Costas Seremetis)や、ライアン・マクギネス(Ryan McGnness)など、NYのアーティスト達に愛された。
2007年10月にブルックリンのダンボ地区に移転し、ギャラリースペースが拡大され、様々なイベントを開催。今春も経産省のクールジャパン戦略推進事業の一環である「米国におけるJapan Creative情報発信ベースの設立」プロジェクトのギャラリーとしてスペースを提供。デザイン誌『+81』とのコラボレーションにより服部一成、中島英樹&稲葉英樹の展覧会が行われた。
同スペースではファイナルイベントとして8月3日から15日までアーカイブ作品の展示などの「ZAKKA ”TREATMENT” 20th anniversary」を開催。閉店後は現オーナーの岡崎稔樹がディレクターとして、新たな新コンセプトショップのオープンが予定されている。