クリスマスや忘年会など、年末のパーティーシーズンに欠かせないのはシャンパーニュ!泡がしゅわしゅわっと立ち上る、その見た目の華やかさもさることながら、幅広いお料理に合わせやすいのもシャンパーニュの持つ魅力です。普段、ワインスクール レコール・デュ・ヴァンで講師をしている経験を生かし、今日はシャンパーニュの選び方、ふるまうときのマナー、レストランでの作法など、3部に渡りレッスンします。
―――ワインエキスパート、フードアナリスト 瀬川あずさ
<Lesson 1>
ワインショップでの選び方
■パーティー用なら、予算とTPOが大事
まずはお店の人に予算とシーンを伝えましょう。例えばホームパーティー用なら、どういう人が参加して、どんな料理と一緒にいただくのか。レストランに持ち込みするのなら、その店の雰囲気を伝えるのもいいですね。ボリューム感がある黒ブドウだけで作られたものか、爽やかな白ブドウ主体のものか、などのポイントもあるとさらに選びやすいです。詳しくはVol.3でご紹介します。
理想通りの1本を手に入れるためにも、信頼できるお店を見付けておくことはとっても大切。高いものやコスパがいいものだけでなく、生産者のこだわりが感じられるものやストーリーが面白いものなど、厳選したラインアップをそろえている店だと、店員さんとの会話も弾みます。
■女性なら“華やぎ”、男性なら“ストーリー性”で選んで
好みは人それぞれですが、女性が多く参加するパーティなら、エチケット(ボトルのラベル)が華やかなものだと気分も華やぐのでおすすめです。シャンパーニュはスターターとして楽しむことが多いものなので、フランソワーズ・ベデルの「アントル・シエル・エ・テール」(9,720円)など、その場にきらびやかな空気をもたらすものを選ぶのもポイントです。
また、注いだときのことを考えるなら、ロゼもおすすめ。ピンクは女性を美しく見せてくれる色なので、グラスを手にしたときの美人度がアップしますよ。
マニアックなものを好む男性が参加するパーティーなら、ストーリー性の高いものを選ぶといいですね。例えば、「ボランジェ・スペシャル・キュヴェ」(9,180円)。007のジェームス・ボンドが愛飲するシャンパーニュとして知られているものなんですが、そうしたストーリーがあれば会話も広がり、男性から好感を持ってもらえる確率もアップしそうです。
■飲みなれている方には、「マニアックな一本」を
色々な銘柄を知っているシャンパーニュに詳しい方へ、目新しいものをプレゼントしたいような場合には、例えば、「ピエール・カロ・アヴィズのクロ・ジャカン・ブリュット・グランクリュ」(1万7,900円)はおすすめですね。エチケットに「RM」の文字が入っているのですが、これは「レコルタン マニピュラン」の略で、自社畑のブドウだけで製造するメーカーのことなんです。比較的規模が小さい造り手が多く、こちらの場合生産数は800本のみ。反対に、ブドウの一部もしくは全ブドウを生産農家から購入して製造するメーカーのものには、「NM」(ネゴシアン マニピュランの略)のマークが入っています。
また、シャンパーニュではなくクレマンなのですが、ジャン・ピエール・ボニーの「クレマン・ド・ブルゴーニュ・ロゼ」(3,460円)も年産わずか400本という希少なレアスパークリングワインです。
ちなみにフランスでは、シャンパーニュ地方“以外”でシャンパーニュ同様の製法で製造されたワインのことを『クレマン』と呼びます。
■オリーブやリエットもお忘れなく
シャンパーニュと一緒にワインショップで併せて購入するといい食材をご紹介します。シャンパーニュは幅広い食材と相性がいい万能な飲み物。ちょっとしたおつまみがほしいなら、オリーブや生ハムは手ごろでイチオシです。それから、リエット(パテに似たフランスの肉料理を塗ったパン)なんかは特におすすめ。ぜひ試してみてください。
お料理とシャンパーニュとの相性については、2/3で解説します。
取材協力・a day. 代々木店(東京都渋谷区富ヶ谷1-9-23)