ローリング・ストーンズのボーカル、ミック・ジャガー(Mick Jagger)は1943年7月26日生まれ。イングランド・ケント州出身。
62年にローリング・ストーンズを結成。主にロンドン市内のクラブで活動しながら、63年にシングル『Come On』でメジャーデビューを果たす。65年には『サティスファクション』を発表。すると、全米のシングルチャートで4週連続1位を記録し、シングルは全世界で500万枚を売り上げる。その後も『一人ぼっちの世界』や『黒くぬれ!』などのヒット曲を連発し、ストーンズは世界を代表するロックバンドへと成長していった。
85年にミックは初のソロアルバム『シーズ・ザ・ボス』を発表。ストーンズの音楽とは一線を画した、アップ・トゥ・デイトな音楽で注目を集める。その後もバンドと並行してソロ活動を行い、88年には完成したばかりの東京ドームで、外国人アーティストとしては初の来日公演を実施。最終的にはソロアルバムを計4枚発表している。11年にはストーンズとは別に新バンド『スーパーヘヴィ』を結成した。
一方で、70年には映画『青春の罠』で俳優としてデビュー。その後も数多くの映画に出演し続けている。97年公開の『ベント/堕ちた饗宴』では、女装の酒場歌手役として特別出演したことが大きな話題となった。
これらの功績が認められ、ローリング・ストーンズは89年にロックの殿堂入りを果たしている。ミック自身は03年にイギリスでナイトの爵位を受賞した。また、ストーンズのトレードマーク“ベロ・マーク”は、ファッションアイコンとしても有名で、「ビューティフル ピープル(beautiful people)」やセレクトショップ「ロック・ア・シアター」などとコラボしている。これはミックの唇を模したもの。
私生活では71年にビアンカ・ペレス・モラ・マシアスと結婚。長女のジェイドを授かるが、まもなく歌手マーシャ・ハントとの間に子供を儲けていたことが発覚。やがて、ビアンカとは離婚している。その後、デザイナーのローレン・スコットと交際していたが、彼女は14年に自殺。原因は約6億円ともいわれる借金ではないかとされている。