ファッション界の“オスカー”とも呼ばれるCFDA賞。年に一度、ニューヨークで行なわれる授賞式には、アメリカファッション界を代表するデザイナーはもちろん、スーパーモデルや女優ら華やかな面々が一同に会する。
本家オスカー授賞式では、ブラック&ホワイト中心のフォーマルな装いが主流となるが、こちらはやはりファッションのお祭り。モードを楽しもうという気分に溢れていて、NYらしい自由で遊び心ある着こなしが目を引く。
この夜の「ゴールデンガール」と評されたのは、「マーク・ジェイコブス(Marc Jacob)」のドレスで現れたニコール・リッチー(Nicole Richie)。スーパーモデル、カロリーナ・クルコバ(Karolina Kurkova)も、「マイケル・コース(Michael Kors)」のメタリックなマイクロショートパンツのセットアップで注目を集めた。NYのソーシャライツ、オリヴィア・パレルモ(Olivia Palermo)のドレスもやはりゴールド。凝ったテクスチャーとフリンジが印象的な20年代のフラッパー風デザインは、「デニス・バッソ(Dennis Basso)」のもの。クルコバやパレルモは、このままクラブに踊りに行けそう。
そして、元祖NYファッションの女帝、ベッツィー・ジョンソン(Betsey Johnson)は、御歳70歳にして、ピンクのチュールレースを用いたドレス。アニマルプリントのドレスを着た娘ルル(Lulu)と母娘での登場。
男性陣も負けてはいない。受賞者はもちろんフォーマル、その他の出席者も一応全員スーツだが、市松模様あり、ショートパンツあり、とこちらも自由な着こなしを楽しんでいる。セレブ御用達スタイリスト、ブラッド・ゴレスキ(Brad Goreski)は、 「トム・ブラウン(THOM BROWNE)」のクレイジー・マドラスチェックのスーツ。どこかキュートにまとめるのがNY流メンズのトレンドのようだ。