デザイナーショップが並ぶ南青山にお店を構える、logi(ロジ)。半地下の店舗に一歩入ると、爽やかで淡いスパイシーな香りとともに、独特な存在感を放つ個性的な花々が迎えてくれる。
logiのアレンジメントと言えば、2009年オープン以来、人気のバッグアレンジ。この花束専用バッグは、そのまま肩かけや斜めがけで持ち歩ける仕様で、花にも購入者にもやさしい。ジェル状の水がセットされているため、2、3日そのままかけて飾っても楽しめると言う。
お店のコンセプトは、“ココロニノコルハナ”。「一輪でもインパクトのある花選びをしています」と話すのはデザイナーの宇田陽子さん。服飾を学んでいたとき、色の勉強のために花屋に入ったのがきっかけという宇田さんは、花に関わって20年、独立して10年のキャリアを持つ。
特に仕入れで主となるお花が、南アフリカ原産のキングプロテア、ダリア、あじさい、バラ、蘭。ヒアリングを何より重視し、客のの要望、シチュエーション、届ける相手の好みに耳を傾ける。プロポーズの際にお勧めしているという、鮮やかで優しいピンクの花びらを贅沢にまとったイヴピアッツェというバラは、爽やかな甘い香りを漂わせていて、そのフレッシュな香りを何度でも嗅ぎたくなった。
個性的な花が並ぶlogiで、よく知っているはずのガーベラが目をひいた。蛍光色に近い鮮やかな発色で、とても大きく、これまで見たどのガーベラとも違う。
「この生産者さんのガーベラは、 発色 大きさ 保ちの良さは素晴らしく、お野菜が生産者さんによって全く味が変わるように、お花も変わるので、生産者さんにもこだわっています」(宇田さん)
logiに並ぶ花々が強い生命力を感じさせるのは、花それぞれの持つ個性だけではないようだ。いいと思うものをお客様に提供するために、丁寧につくられたものを一本ずつ丁寧に水上げして、丁寧にディスプレイしている。「logiの花は持ちがいい」と言われる所以は、生産者からこだわり丁寧なケアをして提供しているからだろう。
30代から40代に特に人気が高く、近所の方、スタイリスト、編集といった表現者たちに愛されている。時に毒々しさをみせながら、凛と強く生命力のある花が、感度の高い客層を満足させるのだ、とうなずける。
「何かlogiさんらしいアレンジメントを…」とお願いしたところ、カクテルパープル(紫色のカーネーション)、こまち(ピンク色のカーネーション)、パフィオと3種を使ったブーケを作ってくれた。アレンジのポイントは主張の強い花同士をあえてミックスしたところだそう。強い色味・フォルムの個性をわざと組み合わせた。
ありきたりのフラワーギフトでは得られない驚きや喜びを届けたいとき、脇役でなはないお花、一輪でもインパクトがあるお花が欲しいときには、是非logiを利用してほしい。
【ショップ情報】
logi plants&flowers
住所:港区南青山3-14-10
TEL:03-3403-0535