ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul GAULTIER)がオートクチュールライン「ゴルチエパリ(GAULTIER PARIS)」15SSコレクションショーを、本社ビルにて開催した。会場には、カトリーヌ・ドヌーヴやカーラ・ブルーニ・サルコジ、ピエール&ジルなどが駆け付けた。
プレタポルテからの撤退を宣言して初のクチュールコレクションは、「Ouiというための61の方法」と題し、61体のマリエ(ウエディングドレス)で構成。ゴルチエの気迫が伝わってくるかのような力強いコレクションとなった。
主軸となるアイデアは、別々の二つのものを左右にドッキングさせる折衷法。右半分がテイラードのパンツスーツで、左半分がショールカラーのワンピース、あるいは半分がスモーキングで半分がホースヘア入りのホルターネックドレス、右半分だけプリーツが掛かっているワンピースなど、ゴルチエらしいユニークなウェディングが招待客達を楽しませた。
また、パイソンをモチーフにしたアイテムが多く見られ、パイソン柄を玉留めだけで表現したカーディガンドレスや、スワロフスキーのクリスタルを組み合わせてパイソンモチーフを描いたワンピース、丸いウッドビーズのみでガラガラヘビのモチーフを描いたカーディガンなどが登場。
ショーの中盤には、80年代に活躍したクリスティーヌやヴィオレッタ、スザンヌ等がドレスをまとって現れ会場を盛り上げたが、61体目のブーケドレス姿のナオミ・キャンベルがランウエイを歩くと、割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こった。