米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2015(以下、SSFF&ASIA)」が6月4日に開幕する。14日までの会期中、世界の100を越える国と地域から集まった約5,000本の短編映画から選ばれた作品を上映する。
第17回目の開催となる今回の見所はグザヴィエ・ドランやファッションショートプログラムなど。
フランス語が公用語でもあるカナダの「ケベック特集」。このカテゴリーでは、この地に縁のある監督の作品やケベックをロケ地した映画などが集められている。カンヌ国際映画祭で審査員に選出され、現在上映中の『マミー(Mommy)』が話題のグザヴィエ・ドランが若き日に出演した短編映画『鏡』も選出。映画界の天才がスクリーンの中でどのような演技を見せているのか注目したい。
また、昨年からSSFF&ASIAでも注目が高まる「ファッションショートプログラム」も要チェック。フランス、イタリア、イギリス、ドイツ、アメリカ、スペイン、南アフリカ、中国など、各国で撮られたショートフィルムの中で、ファッション紡ぎだす美しい世界を堪能できそうだ。
そして、今年新たにSSFF&ASIA会場に加わったのは、6月11日に開業1周年を迎えるホテル「アンダーズ東京」だ。同ホテル51階に8日から11日まで「アンダーズ シネマサロン」と題し、ホテルのコンセプトでもある“パーソナルスタイル(自分らしさ)”と“地域の個性”にフォーカスし、「パーソナリティ」と「TOKYO」をテーマにした短編映画の上映を行う。ホテルでの食事の後に、映画を堪能するといった、都会での大人の時間の使い方を提案する。
今年は初めて親子で楽しめるキッズ向けプログラムもスタートするなど、ますます幅広い映画との出合いの場を提案するSSFF&ASIAで、暗闇の中に映画の光が描き出す一時の異世界に浸ってみてはいかがだろうか。