ル・ヴェロフォンナ13AWは国産生地増加。ベーシックニットに強い引き合い

2013.08.22

サンウェル(社:大阪市中央区)が展開するウィメンズブランド「ル・ヴェロフォンナ」は今秋冬企画で国産生地使用を増やす。今秋冬企画中では3型以外はすべて国産生地の使用となった。これは原料高と中国国内の人件費高騰に伴うもので、国産生地を使用した場合でもさほど製造費が変わらなくなった背景がある。

業界を通じてこの動きは加速しており、他社でも国内縫製品の取り扱いが増加している。理由は中国工場での人件費高騰によるところが大きい。

アイテムでは今春夏好調だったプリント柄ブラウスの勢いは弱まると判断する。またカラーアイテムについては色彩はやや深まるものの春夏に引き続き秋冬も好調が持続すると読む。柄パンツの人気も継続するが、やや無地ライクな柄にシフトしそうだ。

一方、ベーシックなVネックカーディガンやセーターが秋冬受注会で好調で、オフホワイトやエクリュといった白っぽい色合いの物やブルー、ピンク、オレンジなどのカラー物の引き合いが強い。柄物では迷彩柄ニットの感触が良い。

ベーシックなVネックカーディガンやセーターの人気は今春夏に浮上したセーター肩掛けスタイルの影響もあるだろう。気温が本格的に低下するのは毎年11月頃でそれまでは春夏に引き続いてセーターを肩から掛けるというスタイルが続きそうだ。

また、同ブランドが得意とするキャメル色の7分袖ウールコートは今冬も健在だ。毎年定番として継続しているため、今冬企画では襟と袖口にファーを付けるというアレンジを施す。
ファッションライター南充浩
  • ル・ヴェロフォンナ13AW。ファーの部分使いは人気ディテール
  • 襟と袖にファーを付けた定番コート
  • 好調なベーシックVネックカーディガン
  • 人気のネイビームートン
  • 迷彩柄ニット
  • 抑えたトーンの柄パンツ
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