今年没後30周年を迎えたのを記念して、寺山修司のイベントが多く開催されている。三沢市寺山修司記念館を始め、シネクイントや世田谷美術館、ワタリウム美術館などでは企画展が開催され、演劇界でも多くの寺山戯曲が上演されている。
東京・表参道のジャイル(GYRE)内アートスペース、アイ・オブ・ジャイル(EYE OF GYRE)では、8月8日から展覧会「寺山修司幻想図書館―書を捨てよ、町へ出よう!―」展が開催。31日まで。入場無料。
本展では、寺山が詩人、劇作家、映画監督、写真家など多岐に渡る活動の中で残した、「言葉」に焦点を当てる。彼の著作を集積した図書館を会場に設置。彼のほぼ全著である189冊の本が並び、俳句や短歌、名言、生前に手掛けたポスターや映像なども「言葉の森」をイメージして展示される。
会期中、トークセッションも開催。10日には、ポスターハリス・カンパニーの笹目浩之の司会の下、元夫人の九條今日子と演出家・編集者の白石征が「寺山修司の言葉の魔力」をテーマに語る。20日には、生駒芳子の司会で、女優の松田美由紀と小説家の田口ランディが「いま考える―書を捨てよ、町へ出よう―」をテーマに語る。参加無料。
【イベント情報】
「寺山修司幻想図書館―書を捨てよ、町へ出よう!―」展
会場:EYE OF GYRE
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1GYRE3階
会期:8月8日から8月31日
時間:11:00から20:00
入場無料