没後30周年の寺山修司展開催、寺山の語録“図書館”出現

2013.08.01

今年没後30周年を迎えたのを記念して、寺山修司のイベントが多く開催されている。三沢市寺山修司記念館を始め、シネクイントや世田谷美術館ワタリウム美術館などでは企画展が開催され、演劇界でも多くの寺山戯曲が上演されている。

東京表参道ジャイルGYRE)内アートスペース、アイ・オブ・ジャイル(EYE OF GYRE)では、8月8日から展覧会「寺山修司幻想図書館―書を捨てよ、町へ出よう!―」展が開催。31日まで。入場無料。

展では、寺山が人、劇作家映画監督、写真家など多岐に渡る活動の中で残した、「言葉」に焦点を当てる。彼の著作を集積した図書館を会場に設置。彼のほぼ全著である189冊の本が並び、俳句や短歌、名言、生前に手掛けたポスターや映像なども「言葉の森」をイメージして展示される。

会期中、トークセッションも開催。10日には、ポスターハリス・カンパニーの笹目浩之の司会の下、元夫人の九條今日子と演出家・編集者の白石征が「寺山修司の言葉の魔力」をテーマに語る。20日には、生駒芳子の司会で、女優の松田美由紀と小説家の田口ランディが「いま考える―書を捨てよ、町へ出よう―」をテーマに語る。参加無料。


【イベント情報】
「寺山修司幻想図書館―書を捨てよ、町へ出よう!―」展
会場:EYE OF GYRE
住所:東京都渋谷神宮前5-10-1GYRE3階
会期:8月8日から8月31日
時間:11:00から20:00
入場無料
編集部
  • 演劇実験室◎ 天井棧敷『星の王子さま』ポスター 1968 デザイン:宇野亜喜良
  • 演劇実験室◎ 天井棧敷『犬神』フランクフルト公演ポスター 1969 デザイン:粟津潔
  • 演劇実験室◎ 天井棧敷『書を捨てよ!町へ出よう!』ポスター 1969 デザイン:及川正通
  • 寺山修司著『書を捨てよ、町へ出よう』1967 装丁:横尾忠則
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