アーティストの草間彌生は1929年3月22日生まれ。長野県松本市出身。
10歳の頃より水玉と網模様をモチーフに絵を描き始め、「第一回全信州美術展覧会」に16歳で入選。松本高等女学校を卒業後、京都市立美術工芸学校で日本画を学んだ。52年に地元で個展を開催し、54年から翌年に掛けて東京で個展を4度開催した。
その後、美術評論家の瀧口修造がニューヨークの「第18回国際水彩画ビエンナーレ」に草間を紹介したことがきっかけとなり、57年に渡米。絵画や彫刻、男根状のオブジェを既製品に貼りつけた立体作品を制作した他、ボディペインティング、ファッションショー、反戦運動などの過激なパフォーマンスも実行。「前衛の女王」と呼ばれるようになる。68年に発表した自作自演の映画『草間の自己消滅』も多くの国際的な映画祭で高く評価された。
73年、パートナーのジョゼフ・コーネルが死去した後、体調を崩し日本へ帰国。78年処女小説「マンハッタン自殺未遂常習犯」を発表し、83年には小説「クリストファー男娼窟」で第10回野性時代新人賞を受賞した。
93年、ヴェネツィア・ビエンナーレに日本代表として参加し、02年には紺綬褒章を、09年には文化功労者を受賞。12年「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」とコラボレーションし、水玉模様で埋め尽くされたバッグや小物など約80点を発表した。14年の4月10日から12月31日まで開催される、愛媛のアートフェスティバル「道後オンセナート2014」にて、水玉の作品などが飾られたホテルの部屋やカフェを披露する。