ファッションデザイナーのアンドレ・クレージュ（Andre Courreges）は1923年3月9日生まれ。南フランスのナヴァール地方出身。

46年、パリ高等服飾産業学院に入学し、その後はジャンヌ・ラフォーリやバレンシアガの下で学ぶ。61年、後に妻となるコクリーヌ・バリエールと共に独立し、パリのクレベール通りにサロンを開設。ミニを基調とした動きやすい初コレクションで一躍有名になる。

65年、「ミニ・ルック」とよばれるミニスカートを発表。それまでオートクチュールで最も醜い部分とされてきた”膝頭”を見せるスカートは爆発的なブームを呼び、60代ファッション界を代表する存在となった。67年、後の定番アイテムとなる伸縮性に優れた「ボディータイツ」を発表。その後は香水部門やメンズ部門もスタートさせた。

80年代には提携企業のロレアルとの関係がもつれ、会社経営権とブランドの権利をイトキン社へ譲り渡したものの、93年権利を買い戻しコレクション再開。日本では03年よりイトキン社によるライセンス商品のみが展開していたが、昨年の春より、伊勢丹新宿店2階のコンセプトショップ「DECADE」にて再デビューを果たした。