阿部千登勢によるサカイ(sacai)は3月6日、グラン・パレを会場に2017-18年秋冬ウィメンズコレクションショーを開催した。
コレクションは「A day in the life- 朝から夜、さらにすべてのシチュエーションのための女性のワードローブ。女性服の概念にとらわれず再構築されている」と銘打たれ、既存のアイテムにひねりを加えて全く新しいものに変化させている。
ミリタリーボンバースはプリーツ素材と組み合わされてフォーマルなドレスとなり、同じくボンバース風のジップアップスカートは、花が刺繍されてフェミニンな印象に。バスローブ風のシフォンのドレスやシフォンとツイードのシースルードレスなど、適度な透け感を見せるフェミニンなアイテムがあるかと思えば、バックサイドにボリュームを出したスキー用のダウンジャケットなど、マスキュリンとフェミニンの間を行き来する。
ツイードをパッチワークして背中にギャザーでボリュームを出したシャツや、ジップを多用したシャツドレスも目を引いた。リンダ ファロー(LINDA FARROW)とコラボレーションした初のアイウエアも注目。着たいものを着たい時に、着たいように着るというブランド発足当初からの哲学はしっかりと貫かれ、自由を謳歌する女性をイメージさせるコレクションとなっていた。