仕事や家庭など、様々な場面で活躍する女性達を紹介するインタビュー企画「輝く女性の秘密」。第10回目は、2014年12月8日をもってデビュー15周年を迎えるシンガーの倉木麻衣(くらき・まい)さん。11月12日にベストアルバム「Mai Kuraki BEST 151A -LOVE & HOPE-」をリリースしたばかり。
また、現在日本各地を飛び回り全国BESTツアーも公演中。ツアー最終日の12月6日は東京・日本武道館にて15周年の集大成、そしてライブ公演300回を記念するスペシャルライブも控えている。そんな倉木さんに、15周年を迎える心境と音楽活動に対する思いを聞きました。
――デビュー15周年を迎えるにあたって、どんなお気持ちですか?
あっという間の15年でした。デビューの時は中学生の時に作ったデモテープがきっかけでボストンでのレコーディング、全米でのデビュー、そして日本デビューと目まぐるしく環境が変わりながら一気に進んでいった感じで、あまり実感が湧かないまま走り続けていたように思います。大学を卒業してから音楽活動に専念出来るようになって、より深く“音”を突き詰めていくようになったり、本格的なライブが出来るようになったりしてきました。デビューしてから本当にファンの皆さんに育ててもらいながらこれまで来たように思います。
――デビュー当時と今とで仕事に対する考え方や姿勢・やり方に変化はありますか?
デビューの時は10代で周りが大人ばかりだったので、「迷惑を掛けちゃいけない」などとすごく考えて、強がったり背伸びしたりしていた部分も多かったと思います。今はもっと自然体でいられるし、スタッフの皆さんとも良い信頼関係の中で仕事を進められているように思います。
――この15年でご自身の音楽はどのように変化したと思われますか?
デビュー当時はR&Bテイストの楽曲が多かったのですが、途中からロックテイストや色々なジャンルにもトライしていくようになりました。最近ではシンフォニックライブでオーケストラとも共演しました。これからも新しいことにチャレンジして行きたいと思っています。
――11月12日にベストアルバム「Mai Kuraki BEST 151A -LOVE & HOPE-」を発売されたばかりですね。このアルバムにはどのような思いが込められていますか?
今までもベストアルバムはリリースしてきましたが、今回は特に皆さんとの繋がりや、皆さんへの感謝の気持ちを伝えたいなと思って作った作品になります。タイトルの「151A」には今まで出会った全ての人とのご縁を大事にしたいという“一期一会”の意味と同時に、“15年(15)、一人ひとり(1)にありがとう(A)”という意味も込めています。“LOVE”と“HOPE”の2枚組にしたのも今まで私が大事にしてきたキーワードの2つをメッセージとして届けたかったからです。
――最近力を入れていることについて教えてください。
以前から行ってはいたのですが、最近特に社会活動に参加することにも力を入れています。音楽を通じて、そして一人の人として私に何が出来るのかということを考えながら色々な取り組みを行っております。震災後は宮城県女川町を何度か訪れて音楽会をしたり地元の方との交流を続けてきたり、自然の防潮堤を作るという「森の長城プロジェクト」にボランティアとして参加したりもしました。
また、今年の3月は「なんとかしなきゃ!プロジェクト」の一環としてカンボジアにいく機会があり、現地で働く日本人スタッフの皆さんの仕事やカンボジアの現状を日本の皆さんにお伝えするお手伝いをしていました。カンボジアには学びたくても十分な教育を受けられない子供たちがたくさんいるという現状を目の当たりにして、今では私もカンボジアの子供たちに寺子屋を作ってあげたいなと思うようになりました。近いうちに実現したいですね。
――今後やってみたいことは?
音楽的にはこれからも色々なことにチャレンジして幅を広げていきたいと思いますし、また社会貢献に繋がるようなアクションも続けていきたいなと思います。
――15年間活躍を続けられてきた秘訣を教えてください。
歌うことが本当に大好きということに尽きますね。この15年本当に色々なことがあって正直くじけそうになったこともありましたが、それでも続けてこれたのは“やっぱり歌いたい”という気持ちに立ち返ることが出来たこと、そしてファンの皆さんがいつもあたたかく支え続けて来て下さったと改めて実感しています。10年後も自分のペースで歌を続けていきたいと思っています。
後半「透き通ったオーラから溢れる存在感の秘密【倉木麻衣/ビューティー】」では、デビュー当初から変わらずナチュラルで透明感溢れる笑顔で居続けられる秘密を、美容やファッションの観点から紐解きます。