2013年6月からイタリアで開催される第55回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本代表作家として選出された、田中功起の映像作品「Beholding Performer, Performing Beholder」が日本初公開された。
会場は、東京・南青山の「コスチューム・ナショナル・アオヤマ・コンプレックス・ラボ(CNAC LAB)」。期間は7月31日まで。
本作は2012年のロサンゼルスのハマーミュージアムで行われたビエンナーレ「Made in L.A.」で約3ヶ月間展示されたもの。3つのドローイングと10個の円形ミラー、20個の椅子から成るビデオインスタレーション作品である。
ビデオは、ハマーミュージアムの母体であるUCLAの音楽学部に在籍するマリンバ奏者2人が制作に協力。1人が演奏する姿を、もう1人が手に持ったミラーで映しながら観ている。そんな2人の映像をスクリーンに映して展示。さらにそれを見る観客を映すためのミラーを展示空間内に複数設置している。そうして、映像とミラーを通して、観客自身の像、映像、会場、別の観客の像が1つの空間に混在する場を創り出している。
田中功起は、1975年栃木県生まれ、現在ロサンゼルス在住の美術家・映像作家。 東京造形大学卒、東京藝術大学大学院修士課程修了。2000年以降、日本各地でのほか、ミラノ・ローマ、パリ、ロッテルダム、ウィーン、コペンハーゲン、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ニュージーランド、バンクーバー、北京、ソウル、台北ほか、海外で数多くの展覧会を開催している。
【イベント情報】
Koki Tanaka「Beholding Performer, Performing Beholder」
期間:2013年7月31日まで
会場:CNAC LAB
住所:東京都港区南青山5-4-30
開廊時間:11:00から19:00