美術家のジム・ダイン(Jim Dine)は1935年6月16日生まれ。アメリカ合衆国オハイオ州シンシナティ生まれ。
シンシナティ大学で学び、57年にオハイオ大学で美術学士を取得。60年に、ニューヨークでハプニング「微笑む労働者」を上演し、高く評価された。62年にはアメリカで最初のポップアート展覧会「New Painting of Common Objects」展に作品が出品され、ロイ・リキテンスタイン、アンディ・ウォーホルらと共にポップアート界を牽引した。
60年代後半にロンドンに拠点を移し、版画制作を集中的に行う。アメリカに戻ってからは、70年代に素描のシリーズ、80年代は彫刻作品を中心に制作した。2000年代は「ピノキオ」をアレンジした作品が多い。代表作は「ハート」を題材とした『赤い暗闇』や『6つのハート』。
日本では、90年に初の回顧展「ジム・ダイン」を開催。昨年、国立新美術館で開催された「アメリカン・ポップアート展」にも出品された。