「ヴァンキッシュ(VANQUISH)」など8ブランドを展開するせーのは、直営店21店舗とネットショップ共通のポイントプログラム「Cメンバーズ」の会員向けに、「来店ポイント」が自動付与される専用スマートフォンアプリ「Cメンバーズアプリ」をリリースした。
専用アプリは、インサイト・プラスが開発した「ポイカ(PoiCa)センサー」を採用したもの。顧客が同アプリをインストールしたスマホを手に入店するだけで、自動的に「来店ポイント」を取得することができる。既存の類似サービスでは顧客が来店時にポイントカードを提示したり、スマホのアプリを起動して位置情報を測位するなど、面倒な操作が必要だった。
仕組みは、スマホアプリと接近検出技術を組み合わせたもの。具体的には店頭に設置した「PoiCaセンサー」が来店顧客のスマホを検知し、来店した顧客の会員IDを店に通知。店は来店ポイントの発行を知らせるプッシュ通知をスマホに配信する。顧客がプッシュ通知のメッセージをタップすると専用アプリが起動し、付与されたポイントや店からのお知らせを確認することができる。確認した段階で「来店ポイント」の取得は完了となる。
従来の購入金額に応じたポイント付与に加え、自動的に取得できる「来店ポイント」の付与によって来店頻度に応じた特典を提供できるため、顧客親密度の向上が期待できる。また、専用アプリには「来店ポイント」機能の他にも、会員証バーコード表示、ポイント残高確認、商品バーコードスキャン、マイページ、オンライン通販など、さまざまな機能がある。
せーのはディスプレイと連動するハンガーやデジタルサイネージの導入、facebook連動のカメラシステムなど、顧客に新しい買い物体験を提供する実験的な試みに積極的なアパレル企業。「Cメンバーズアプリ」は、初年度5万人の利用を見込んでいる。