レクサス(LEXUS)が運営するブランド体験スペース「インターセクト バイ レクサストウキョウ(INTERSECT BY LEXUS - TOKYO)」(東京都港区南青山)で、健康な身体を作るおいしい食事について学べるセミナー「ロカボフードイベント~おいしく食べて、楽しく健康に~」が3月27日に開催された。
「食・楽・健康協会」の代表理事で北里研究所病院糖尿病センター長を兼任する医学博士の山田悟と、Toshi Yoroizukaオーナーシェフの鎧塚俊彦による「おいしく食べて健康維持するための秘訣のセミナー」を聴くことができる貴重な機会とあって、参加者たちは一様に開始前からメモ帳を用意してスタンバイするなど、期待に胸を膨らませている様子であった。
そこに山田が登場するや、まずは第1部のセミナーがスタート。「なぜロカボが身体にいいか」について、パネルを使いながらわかりやすく説明。
「ロカボ」とは「ローカーボ(low carb)」を親しみやすく縮めた通称で、糖質の摂取を抑えた食生活のこと。飽食の時代だからこそ、食を通じて健康になるための工夫をしたいと考える人たちの間で、昨今、注目されているキーワードで、一見すると食文化における“流行”のように思えるが、山田はそれをきっぱりと否定。同氏は「メタボリックシンドロームの人が増えてきた時代において、ロカボの認知度が高まってきたことは必然。誰もが、健康的な生活を送りつつ、おいしいものを楽しむことも諦めたくないと願っているのですから、それを叶えるためのロカボをただのブームで終わらせてはいけません。今後は、ロカボを日本にしっかりと定着させるため、国会議員を対象とした勉強会も積極的におこなっていきたい」と話した。
これを受けて鎧塚は「料理のベースとなる、和食の出汁は実は糖質がゼロ。身体を気遣いながらも“旨み”を堪能できるということで、世界中の国のシェフから注目されていますね」と、和食の魅力や、糖質を抑えることの重要性を自身の体験を含めて説明した。
このような事情もあって、鎧塚は以前から交流のあった山田を訪ね、「低糖質についてじっくり考えたいので力添えをお願いしたい」との想いを伝えたところ、山田は快諾。その後、糖質を抑えたスイーツの開発に着手し、試作品ができあがる度に山田の元へ足を運び、商品の開発に至ったという。
オンラインショップでも発売中の「低糖質抹茶ロールケーキ」は、第2部として開催された試食・懇親会で披露された。抹茶風味と生クリームのコクを存分に楽しめる一品でありながら、身体にはやさしいとあって、参加者たちは、低糖質の単品料理が提供された後の、最後のひと品でありながらも興味津々で満足気に食していた。
ちなみにこの日の料理は、「カリフラワーのブランマンジェと雲丹」、「初カツオの炙り、チコリ、セルバチコのサラダ バルサミコソース」、「大山鶏と木の実、八丁味噌のパスタ」、「ブランパン」と充実の内容でありながら、低糖質抹茶ロールケーキを加えても糖質量はトータル21.4gという驚きの数値を記録していた。
とはいえ、参加者の「そんなにヘルシーでお腹を満タンにしてくれる料理は家で作るのが難しいのでは」という疑問に対し、鎧塚は「ネットでそれぞれの食材の糖質を調べたら、あとは単純計算で足して、理想の数値を超えないようにするだけです。誰でも簡単にできますよ」とアドバイス。同氏によれば、理想の糖質値とは一般的に1食あたり20~40gとされており、それに加えて、“心の健康”のために1日20g以下でデザートを摂ることが推奨されているという。
また、鎧塚は「私はパティシエですので、ロカボという縛りのない新しいスイーツを生み出していくことも一つの使命。しかし、これからはみなさんが、日常生活の中で一つの選択肢としてロカボを楽しめるよう、この分野に貢献しきたいと思っています」と話すと、山田は「ラーメン屋に入っても、基本メニューに加えて“ロカボ”を選べるようになればいいですよね」とコメントした。
なお、イベント会場となった「INTERSECT BY LEXUS - TOKYO」では、6月30日までの期間限定で、同会場内のカフェで一般客にもロカボメニューが用意される。ランチ限定では「今週のパスタ」(1,300円)、ディナーでは「和牛のボロネーゼ スカモルツァチーズの低糖質パスタ」(2,000円)などパスタメニューで低糖質パスタを選択できる。このほか、今回のイベントで提供された鎧塚俊彦が手がけた低糖質の「抹茶ロールケーキ」(10食限定/800円)をはじめ、「ロカボスイーツ3点詰め合せ」 (低糖質チョコレートブラウニー1個、低糖質パウンドケーキ2個/1,100円)なども提供される。
おいしい料理に舌鼓を打ちながら、“おいしく健康を楽しむことのすばらしさ”を堪能してみてはいかがだろうか。デートでの利用におすすめなのはもちろん、女性同士でも楽しく利用できそうだ。