今年10周年を迎える「ワイスリー(Y-3)」は、2013年春夏広告キャンペーンのフォトグラファーおよびムービーのディレクターにピエール・ディバッシャー(Pierre Debusschere)を起用した。
キャンペーンフォトでは、相反する者同士のパートナーシップ、つまり日本とドイツといった「全く異なる2つの世界のアイデアを伝えていく」というY-3のエッセンスを表現。「動き」に焦点を当てた作品では、視覚効果でイメージを歪め運動の際のエネルギーを大胆に表現している。
2月には、アンビエントミュージックの第一人者でもあるティム・ヘッカー(Tim Hecker)にオリジナル曲を依頼した、新しいキャンペーンムービーも公開予定。ユーザーはY-3公式サイトの最先端のインタラクティブ・オンラインインターフェースを通じてムービーにアクセスし、サウンドや画像を操作して自分のビデオクリップを作成できる。また、オンライン上で他のユーザーとシェアすることもできるという。ティムの多くの作品同様に、この曲にもひとつのテーマにバリエーションが加えられ、個々のループがキャンペーンフィルムの視覚効果と共に脈打ち変化していく。
Y-3は山本耀司がクリエイティブ・ディレクターを務めるブランド。2001年に「adidas for Yohji Yamamoto」というシューズのコラボラインをヨウジヤマモトのコレクションの中でスタート。その後、2002年に山本がY-3のクリエイティブ・ディレクターに就任し、アディダスのスポーツテクノロジーと、山本のスタイルを組み合わせたブランドが誕生した。