9月30日にリモデルオープンした、銀座三越M5階婦人服フロア「GINZAコンテンポラリー」。「洋服を美しく綺麗に着ること」をコンセプトに、ターゲットは、銀座で働く、あるいは周辺地域に住み、銀座が生活の場となっている顧客層だ。だからこそコンテンポラリーでありながら、その顧客層のライフスタイルに応じた“上質”なデイリーウェアを揃え、従来のMDからドラスティックに変貌をとげた。
M5階フロアは大きく、「デイリーリッチ」「ドレスアップ」といったカテゴリーに分類されている。
デイリーリッチとしては、自主編集型ショップ・ミグジュアリー(Mixury)と共に、セオリーリュクス(Theory luxe)、マッキントッシュ ロンドン(MACKINTOSH LONDON)が登場。MDは洗練された美しさ、ときめくデザインがポイントになるとか。「セオリーリュクス」ではオンリーMIの中でも銀座三越限定のブラックドレスを展開。黒一色でありながら、フラワーペイズリーの地柄を入れて、華やかさをプラスしたアイテムだ。
マッキントッシュロンドンは、充実した小物を武器に、ブランドのアイコンでもあるゴム引きのコートなどを打ち出して、ブランドを浸透させていく。この他、デイリーリッチには、アドーア(ADORE)、ベイジ(BEIGE,)、プレシャスミックス(Precious-Mix)、フィロディセタ(Filo di Seta)、シビラ(Sybilla)が並ぶ。
また、同フロアのドレスアップカテゴリーでは、セミフォーマルやビジネスウーマンのディナーなど、文字通り、ドレスをメインにした“コンテンポラリースタイル”のMDに特化し、他との差別化を明確にしていく。
レリアン(LEILIAN)では、得意とする高品質なモノづくりを軸に、コンテンポラリーで上質なMDを提案する“アーバンライン”を中心に展開。ドレスアップスタイルのバリエーションを広げる取り組みを強化。
ランバン コレクション(LANVIN COLLECTION)も、同ブランドの他ショップとは大きく異なり、ブランドの中でも、パリで発表されるコレクションのエッセンスをより忠実に反映したラインからセレクト。ドレスアップアイテムを中心に構成し、フリルをポイントにしたブラックドレスなど、銀座三越別注アイテムでブランドを盛り上げる。
タエアシダ(TAE ASHIDA)は、現代女性を魅力的に見せるエレガントでモダンなスタイルを提案。銀座らしく、特に働く女性を意識したフォーマルからタウンまで幅広いラインナップを取り揃っている。
また銀座三越のエポカ(EPOCA)は、他店に比べてスカートやドレスなどの中でも、特にイレギュラーヘム、プリーツといった、ディテールにポイントがあるアイテムが人気という。そこで、銀座地区で人気が高いという、これらのデティールを盛り込んだニットドレスを同店限定で10月14日のグランドオープンに向けて企画している。
湾岸地域に住むニューリッチにとって、銀座は自転車で家族揃って訪れる場所となりつつある。決してハレの場所ではなくなってきているのだ。M5階は、そうした顧客層がデイリーのアイテムを購入する場としての役割を担っていくようだ。