昨夏20万人強を動員した、金魚の群れを立体アートのように鑑賞できる「アートアクアリウム」が今年も7月13日から日本橋三井ホールで開催される。9月23日まで。

3回目を迎える今回のテーマは、「江戸・金魚の涼」。“芸術”と“水族館”を組み合わせた造語である「アートアクアリウム」の第一人者、木村英智が総合プロデュースを手掛けた会場には、赤や黄、緑、青、紫と移ろう光が幻想的な空間を演出する中5,000匹の金魚が展示されている。

開催に先立ち12日に行われた内覧会で木村氏は、「丁度第1回目の準備を進めていたときに東日本大震災があり、開催に関してさまざまな意見があった。しかし、“目で見る涼”、いわば電気を使わなくても涼しい気持ちを得られる涼は、昔からこの江戸の町で行われていた知恵。アートアクアリウムのコンセプトはそれと非常にマッチする。一昨年、昨年と合わせて30万人以上に来館いただいたが、今回は更にたくさんの新作を入れ込んだ」と語り、点灯式を行った。

14個の金魚鉢からなる「大奥」と題された新作は、中心に置かれた巨大な金魚鉢の周囲に様々な形の金魚鉢を侍らせるかのように配置。屏風の形をした水槽に金魚を泳がせた「屏風水槽（Byoburium）」の進化形として、着物を象った水槽の「キモノリウム」も新たに登場。プロジェクトマッピングで背景が変化する中、着物の柄に見立てた金魚が優雅に舞う。


【イベント情報】
ECO ECO 日本橋・ダイナーズクラブ・アートアクアリウム2013―江戸・金魚の涼―
会場：日本橋三井ホール
住所：東京都中央区日本橋室町2-2-1コレド室町5階（エントランスは4階）
期間：7月13日から9月23日
時間：11:00から23:30（最終入場23:00）
入場料：大人1,000円、小学生以下600円、3歳以下無料