紙とデザインとテクノロジーという三つの観点から、クリエーターや印刷加工技術を担う人々と情報共有し紙素材のもたらす可能性を未来に開くイベント「竹尾ペーパーショウ」の第47回が、5月25日より東京・東雲の「トロット/ヒューリスティック シノノメ(TOKYO/ heuristic SHINONOME)」にて開催されている。6月1日まで。
「サトル(SUBTLE、かすかな)」をテーマに、紙という媒質が人の感覚にもたらした繊細な世界に焦点を当て、紙の本質を浮かび上がらせる。
源氏物語書巻五十五帖や欧文カリグラフィー、角砂糖の包み紙や線香花火まで、紙によって花開いた諸現象を編集。グラフィックデザイナーの田中義久、トラフ建築設計事務所、建築家の中村竜治、グラフィックデザイナーの服部一成、デザイナーの皆川明ら15名がクリエーターとして参加し、トークショーも開催。
また、軽く柔らかな「風光」、増色・増連量によって新たな品質を獲得した「NTラシャ」「ビオトープGA-FS」の新たな紙3銘柄のこれまでとは異なる顔を、建築デザイン事務所ノイズ(noiz)が表現。写真家の上田義彦が撮りおろした紙の原像17点も展示する。
竹尾は、1899年の創業以来、紙の専門商社として高級特殊印刷用紙「ファインペーパー」を開発・提供。竹尾賞の創設、竹尾ポスターコレクションの収集と公開など、文化活動にも寄与している。
【イベント情報】
竹尾ペーパーショー「SUBTLE」
会場:トロット/ヒューリスティック シノノメ(TOKYO/ heuristic SHINONOME)
住所:東京都江東区東雲2-9-13-2階
会期:5月25日から6月1日
時間:11:00から20:00(入場は19:30まで)