小田急線本厚木駅にエキナカ商業施設「ミロードイースト」が5月24日オープンした。それに伴い、23日「ミロードイースト」内の広場に設置される厚木市のマスコットキャラクター「あゆコロちゃん」ブロンズ像の除幕式と内覧会が行われた。
あゆコロ広場で行われたあゆコロちゃん像除幕式には「あゆコロちゃん」の着ぐるみ、厚木市長・小林常良、本厚木駅長・松村幸雄、本厚木ミロード所長・吉村政彦が登場。小林市長が「厚木市は小田急線あっての街なので、憩いの場となるとともに集客の場ともなることを願っている」と挨拶した後、幕を引いた。「あゆコロちゃん」は厚木市の名物“鮎”を頭に乗せた“シロコロホルモン”の豚キャラクターで、昨年のゆるキャラグランプリでは6位を受賞している地元民にも親しまれているゆるキャラ。
「ミロードイースト」は高架下にあった1982年営業開始の中央館商店街の老朽化とショップ構成再編のために1年2ヶ月掛けて作られたショッピングストリート。二つある東口改札をすっぽり包み込むようにできていることから“イースト”の名称に。既存の通路を確保しながら改修された、北口方面へ通り抜けることができるグランドフロアで、北口側にある「ミロード1」「ミロード2」への回遊性を高め、買い回りの相乗効果を狙う。敷地面積は3,300平方メートル、全体の売り場面積は1983.5平方メートル。「28店舗からなるミロードイーストだけの売り上げ目標は年間17億円、ミロード全体の売り上げ目標は年間162億円で、昨年比13%増をミロードイーストオープンにより見込んでいる」と本厚木ミロード副所長・田中功氏はコメント。本厚木駅は1日約14万人が乗降する。
「ミロードイースト」の施設コンセプトは「変わらない日常にちょっとアレンジを加える“デイリーアミューズメント”」。デザインコンセプトは“厚木の原風景”。「山の散策路」トレンドセレクトショップゾーン、「集め木ガーデン」シティクロスゾーン、「川辺のプロムナード」ライフサービスゾーンの三つのゾーンからなり、厚木市の相模川、中心街、大山が並ぶ地形に見立てた。
トレンドセレクトゾーンはファッションや雑貨、カフェを中心としたエリア。郊外のショッピングモールなどに多く展開する「ディスコート(Discoat)」のエキナカ業態となるファッション、雑貨の「ディスコートプチ(Discoat Petit)」、アパレル、雑貨、化粧品の「プレミィ・コロミィ(Plame Collome)」、LAのビーチサイドに住むカップルのライフスタイルをイメージしたファストファッション「フリーズマート(Free’s Mart)」などが厚木地区初出店。
シティクロスゾーンは主に飲食店が並び、大阪の串カツとどて焼きが名物の「串カツでんがな」、博多ラーメンの「一風堂」、低価格ピッツァと「もちもちタピオカ」「もちもちクレープ」の「センプレピッツァ/パールレディ(sempre pizza/Pearl Lady)」が厚木地区初出店。海鮮丼と立ち飲みの「御さしみ家ぼたん」は新業態、中華料理の「石庫門」は小田急沿線初出店だ。
ライフサービスゾーンは靴修理・合鍵の「クイックサービス」、11分カット1080円の低価格美容室「イレブンカット」、コンビニエンスストア「Odakyu MART」など生活関係の店舗が並ぶ。オープンに伴い、各店舗で期間限定値下げなど販促が行われる。