日本初公開多数の約100点そろうキリコ展、汐留で10月開催

2014.09.29

画家ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico)の創作の足取りを辿る「ジョルジュ・デ・キリコ―変遷と回帰―」が、10月25日より東京・新橋のパナソニック 汐留ミュージアムにて開催される。

未亡人イザベッラ・デ・キリコ(Isabella de Chirico)の旧蔵品を中心に、イタリア美術館や個人、日国内の所蔵作品から約100点を展示。油彩を始め、水彩や素描、彫刻など画家の各時代を代表する作品のおよそ8割が日本初公開となる。

本展監修者でパリ市立近代美術館学芸部長のジャクリーヌ・マンク(Jacqueline Munck)によるオープニング記念講演会を東京・恵比寿の日仏会館ホールで10月25日14時、美術評論家の山田五郎がデ・キリコの魅力を語るアートトーク(定員200名、無料)をパナソニック汐留ビル5階ホールで11月14日14時より開催するなど、関連イベントも実施。

デ・キリコは、イタリア人の両親のもと1888年にギリシャで誕生。青年期を過ごしたミュンヘンで、アルノルト・ベックリン(Arnold Bocklin)などの幻想絵画とフリードリヒ・ニーチェ(Friedrich Nietzsche)の思想に影響を受け、1911年にパリに出て「形而上絵画」でシュルレアリスト達に大きな影響を与える。第1次世界大戦後は古典主義絵画への関心から大きく様式を変えるが、晩年には初期の形而上絵画へと回帰した。


【イベント情報】
「ジョルジョ・デ・キリコ -変遷と回帰-」展
会場:パナソニック 汐留ミュージアム
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
会期:10月25日から12月26日
時間:10:00から18:00(入館は17:30まで)
休館日:水曜日(12月3・10・17・24日は開館)
入館:一般1,000円 65歳以上900円 大学生700円 中・高校生500円 小学生以下無料
くまがいなお
  • 「ジョルジュ・デ・キリコ―変遷と回帰―」展、汐留で開催
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