連日多くのショコラマニアが来場し大盛況を見せる伊勢丹新宿店の「サロン・デュ・ショコラ」。今年は、ショコラだけでなく、テイクアウトアイテムがパワーアップして登場した。その中でも人気を集める新感覚ドリンクを紹介。
数々のパティスリーショップを成功させ、2004年に関西初となるチョコレート専門店「ショコラティエ パレ ド オール」をオープンした三枝俊介シェフが提案するのは、世界初のチョコレート味の透明ドリンク。09年に発売されるや否や、ショコラファンの間でたちまち話題に。
「ショコラ ネスパ?!(ショコラじゃない?!)」と名付けられたドリンクは、カカオ豆のエキスを独自の製法で抽出することで透明なショコラの味わいを表現することに成功。使用するカカオ豆の量は、チョコレートの数倍とのこと。抽出されたエキスを炭酸で割り、爽やかなテーストと後味もすっきりな不思議な感覚の贅沢なチョコレートドリンクだ。通常は、大阪と東京・丸の内のショップでしか販売されていない「ショコラ ネスパ?!」(481円)が、サロン・デュ・ショコラの期間中だけ特別に体験できる。
次にご紹介するのは、ベルギーのクーベルチュールメーカーとして、世界90ヶ国以上の数多くの一流ショコラティエやパティシエに愛されている「ベルコラーデ」の“飲むケーキ”。キャラメルとバニラのニュアンスがあるベネズエラ産のカカオミルクチョコレートにマロンとラム酒を合わせた「モンブラン」と、バターやミルクの味わいがあるドミニカ共和国産カカオのホワイトチョコレートにクリームチーズ、サワークリーム、ヨーグルト、レモンを合わせた「チーズケーキ」の2種(各420円)が登場。それぞれトッピングにクリームとクランブルを添えて、味も食感もケーキそのもの。デザートをごくごく飲んで楽しむ感覚の冷たいチョコレートドリンクだ。
フードペアリングの提唱でも知られる同ブランドは、“お料理をショコラで!”をテーマに、食前酒や前菜、メイン、デザートをコース仕立てで一粒のボンボンショコラで提案。「リストランテ」(1,365円)と名付けられたショコラBOXには、前菜=バジル、サラダ=ラズベリードレッシング、パスタ=トマト・オレガノ、食後のドリンク=エスプレッソマキアートというように、4粒のボンボンショコラでイタリアンのコースを表現したユニークなショコラが楽しめる。いずれもサロン・デュ・ショコラのために作られたもので、この期間にしか味わえない貴重なアイテムが並んでいる。