「イタリアンニューウェーブ」として注目されている若手デザイナー、ステラ・ジーン(Stella Jean)が、ピッティ・イマージネ・ウオモで14-15AWコレクションを発表した。
ステラ・ジーンは2011年にミラノ新人デザイナーの登竜門のコンテスト「Who’s On Next」に選出。ジョルジオ・アルマーニが若手デザイナーへの支援するプログラムとして、2013年9月にウイメンズの14SSコレクションをミラノで発表。今回、ピッティウオモのスペシャルプログラムとしてメンズのショーが行われた。
ローマ生まれの元モデル、母親がハイチ出身でイタリアンヘイシャンという自身のルーツを強く打ち出したコレクションは「ワックス&ストライプ」がテーマ。植民地文化と英国紳士文化、プリントとストライプといった、様々なミーニングをコンセプトにしたコレクションは、イタリアのサルトリアーレ(仕立て技術)のもとに、新しい世代のミクスチャー感を強く打ち出している。
今シーズンはアフリカン・バティックとさまざまなチェックを「THE GENTLEMEN’S CLUB」のシーズンテーマのもと、ダッフル、チェスター、ピーコート、ガウン風のラップジャケットなどトラッドなアイテムを柄×柄でスタイリング。ロンドンのニューウェーブがファッションシーンを牽引していた80年代始め、ブルーロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)やDEMOB、SLITSなどを彷彿させるストーリーは、ステージにコロニアル風の部屋の設営に至るまで徹底している。