画家のジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)は1960年12月22日生まれ。アメリカ合衆国・ニューヨーク出身。
プエルトリコ系移民の母親とハイチ系移民の父親の間に生まれる。幼い頃から絵を描き、17歳の頃から友人とともに、地下鉄やスラム街の壁などに「スプレーペインティング」をするようになる。架空のキャラクター「SAMO」の署名入りペインティングは高く評価され、ストリートアートの先駆者であるキース・ヘリング(Keith Haring)らの助力により個展を開催した。
大胆な構図、抜群の色使いのセンス、力強いメッセージが込められた作風で知られる。1,250点を超えるドローイングと900点を超える絵を描き、80年代のアート界に新風を吹き込んだ。1983年にはアンディ・ウォーホール(Andy Warhol)と知り合い、作品を共同制作した。
80年代後半になるとバスキアは徐々に薬物に溺れるようになり、1988年8月にヘロインのオーバードーズにより27歳で死去。その後、ジュリアン・シュナーベル監督、ジェフリー・ライト主演の映画『バスキア』(96年)や、タムラ・デイビス監督のドキュメンタリー『バスキアのすべて』が公開されるなど、死後も注目を集めている。