子役女優のクヮヴェンジャネ・ウォレス（Quvenzhane Wallis）は2003年8月28日生まれ。アメリカ合衆国・ルイジアナ州ホーマ出身。

トラックの運転手の父と教師の母の間に生まれる。自身の名前の由来について、ファーストネームの一部「Quven」は彼女の両親の名前を組み合わせたもの。「zhane」 はスワヒリ語で「妖精」を意味するという。現在地元のハンドゥラス小学校に通っている。

ウォレスは一切演技経験を持たずしてドラマ映画「ハッシュパピー～バスタブ島の少女～」のオーディションを受ける。そして、約4,000人もの他候補者を破って主役のハッシュパピー役に選ばれた。監督を務めるベン・ザイトリン（Benh Zeitlin）はオーディションでウォレスを見てすぐに、彼女を主役にすることを確信し、脚本も彼女のために変更したという。撮影時はわずか6歳であったが、破れた服に身を包み、閉鎖的な“バスタブ”と呼ばれる居住区でたくましく生きる少女の役を見事に演じ切った。同作品は12年1月にアメリカ・サンダンス映画祭で上映されグランプリを授賞。更に、彼女の高い演技力が評価され、カンヌ映画祭でも新人賞にあたるカメラドール他、4冠を獲得。第85回アカデミー賞では主要4部門でノミネートを果たすという快挙を遂げた。

13年1月10日、同作品でついにアカデミー主演女優賞にノミネート。当時9歳であった彼女は史上最年少アカデミー賞候補者となった。授賞式では「アルマーニ ジュニア（ARMANI JUNIOR）」のドレスを着用して登場。10歳になった今年は同ブランドの14-15AWコレクションの広告キャンペーンモデルにも抜擢された。

13年には、ブラッド・ピット（Brad Pitt）出演のスティーヴ・マックイーン（Steven McQueen）監督作品「それでも夜は明ける」に出演。その翌年にはミュージカル映画「アニー」でキャメロン・ディアス（Cameron Diaz）と共演を果たすなど、今最も注目されている女優だ。「アニー」は2015年1月24日に日本でも公開予定。