「エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)」が、心斎橋筋に大阪初のグローバルストアをオープン。これを記念して7月30日にパーティーイベントを開催した。
同店は建築家のピーター・マリノが設計。ファサードの強化ガラスには「EZ」のモノグラムが浮かび上がり、それと交互するように黒のスライドパネルを配置している。1階の階段スペースおよびエレベーターロビーでは、フローリングにオンダ マリーナ(Onda Marina)の石材を使用。壁面にも「EZ」のモノグラムパターンを施したガラスを配置し、鏡面仕上げのスチール素材と組み合わせることで明るい空間を演出した。
店内ではフォーマルやアッパーカジュアルなど、各コレクションをフロアごとに取りそろえることで、ブランドビジョンを分かりやすく伝えるよう配慮。1階には多彩なバリエーションを誇るテキスタイルやレザーアクセサリー、ウォッチ、フレグランスを、2階には「ゼニア スポーツ」と「アッパーカジュアル」のコレクションを展開。バーカウンターも配置され、ゆったりとシッピングを堪能できる空間となっている。
一方、3階にはイタリアの伝統的なテーラーリングによる「サルトリア」コレクションと共に、大阪初の「クチュールルーム」が登場。ここではメイド・トゥ・オーダーサービスを受け付けるほか、ヘッド・デザイナーのステファノ・ピラーティ監修によるクチュールコレクションの専用スペースとしても機能する。クチュールルームのインテリアにはブランドが持つ専門技術や伝統的遺産を産業界と融合するという、同ブランドの新たなコンセプトが体現された。アイボリー系カラーの限定素材を取り入れ、くりぬいたセンダン材やアンティークブロンズなどを使用。壁にはアイボリーのプレーンオークとパーチメントを交互に配置した他、ウール&シルクの混合手織りのカーペット、ビンテージアームチェアなどでラグジュアリーな雰囲気を醸し出した。
また、「ゼニアアート -アート イン グローバルストア」プロジェクトの一環として、イタリア人アーティスト、キアラ・カモーニの作品も展示。大量の粘土片を異なるメタルカラーのワイヤーで固定したウォールスカルプチャーで、干されたウール地の束を思わせるような構成となっている。
パーティーにはエルメネジルド ゼニアの取締役社長ニック・ワディントンを始め、数々の著名人やセレブリティが参席。市川海老蔵が「クチュールコレクション」を際立たせる佇まいで登場し、ピラーティがクリエーティブディレクターを務める「アニオナ(AGNONA)」のコレクションをエレガントに着こなした藤原紀香も駆けつけた。
ケータリングは、イベントへの出張は初めてという、イタリア料理店「ラ ベデュータ」の総料理長・中東俊文がフィンガーフードを担当。たこ焼きを模ったフードなど、10品目が用意された。吉田兄弟による津軽三味線のライブも行われ、会場を盛り上げた。