ファッションデザイナーの山縣良和が設立したここのがっこうが、世界最高峰のファッション教育機関としても有名なセントラル・セント・マーチン美術大学とのコラボレーションによって8月1日から5日まで、1週間のサマーコースを実施する。セントラルセントマーチンズ美術大学と日本の学校が取り組むことは初の試みである。
多くの学生やデザイナーが世界的な舞台で評価を受けるようになった一方で、ファッションデザインを通して世界とコミュニケーションする能力に長けていないがために、なかなか世界へ次の一歩を踏み出せない状況でもある日本。そこで今回は、実際の海外経験で得たノウハウを元に、世界で仕事をする上で大切なことを学べるカリキュラムを1週間のサマーコースとして実施する。
講師はセントラルセントマーチンズBAファッション科で講師を務める西尾マリア及び山縣良和。カリキュラムでは英語を交えながら授業を行い、マインドマップを通じて自分自身に向き合い、作品の核となるコンセプトを導きだしていき、最終日にはプレゼンテーションを行う予定だ。各自が持参したポートフォリオ、またはコンセプトやデザインリサーチをまとめたスケッチブックをベースにしながらそれぞれのデザインやアイディアを様々な視点から見ていき、どの様なコミュニケーションで世界に伝えていくかを学ぶ。また近代のデザイナーのポートフォリオ、スケッチブックやインタビューを参考にインスピレーションや作品にまつわるストーリーの要素を見ていく。一対一のチュートリアルを通してそれぞれのインスピレーションの個性的な部分やオリジナリティが何かを考え、それをベースに最終日のプレゼンテーションを作っていくという流れになっている。
対象者はデザイン教育を受けたことがある者、英語の基礎がある者(英語でプレゼンテーションを行うため)で、受講料は税込15万円。申し込み期間は7月1日から20日までとなっている。申し込み方法の詳細についてはここのがっこう公式サイト(http://www.coconogacco.com/csm/2016/info.html)にて。