ラウンジ感覚で旅の“緊張感”や“癒やし”を柱にライフスタイルを提案する「イセタン 羽田 ストア(メンズ)ターミナル2」が、羽田空港国内線第2旅客ターミナル2階・出発ゲートラウンジ内に6月13日オープンした。
国内線第1旅客ターミナル内に出店中の「イセタン羽田ストア」と比較し、店舗面積はやや狭まったが、広く取った開口と天高で開放感あふれる空間に仕上げている。什器や床面などは1号店同様のものを使用し、広く取ったエントランスゾーンは新たにプロモーションスペースとして位置づけ、オープンに先立ち用意された羽田ストアの限定品である「ニコライ・バーグマン(Nicolai Bergmann)」のプリザーブドフラワーボックス、「リトゥ(retaW)」のフレグランスカータグ、飛行機を型どったカフリンクスなどが並ぶ。
店内は四つのセクションで構成され、ラウンジ併設の「カフェ」はテイクアウトの需要に合わせ前面に配置。ここでは“コーヒーハンター”として知られる川島良彰が厳選したこだわりのコーヒーセットを販売している。店内中央の「ギフト」ゾーンはギフトに最適なラグジュアリー雑貨や彩り鮮やかなフラワーギフトを集積。また1号店の顧客要望により充実させたウエアゾーンは、「ビジネス」と「バケーション」に分け、ビジネススタイルに不可欠なジャケット・シャツ・ネクタイなどを取りそろえている他、リゾートへの旅に活躍するカジュアルウエア、サングラスやハットなどの雑貨類も種類豊富に扱う。好評のシューシャインバー(靴のお手入れ)コーナーも設置しており、伊勢丹メンズのグレード感をそのまま体現したショップ構成となっている。
同日開かれたオープンセレモニーには、日本空港ビルディング鷹城勲代表取締役社長、三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長がそろって登場。鷹城氏は「従来制限区域内は搭乗前に通過する場所でさっと入れるコンビニなどの需要が多かったが、手続きの迅速化により利用客の滞在時間が長くなった。ここで過ごす時間をゆったりとした快適なものにしてほしいとの思いから、伊勢丹・大西社長に協力を仰ぎ同店が誕生した。2020年の東京オリンピックに際して日本の大事な拠点空港になるであろう羽田で、来た方が満足できる空間を作れたのは非常に満足」と語った。
大西社長は「羽田空港のあり方が転換期に差し掛かった時にお店を構えることができたのは非常に有り難いこと。1号店がオープンした際には、客数が少ないわりに客単価が高かったり、ビジネス以外のニーズもあったりと想定外のことが多かったため、今回もお客様のニーズに応え状況を見てしっかり修正を行っていきたい。ビジネスマンをターゲットに旅のアイテムをそろえると共に、伊勢丹新宿店のメンズ館同様、ファッション視点でもこだわった内容にしている」と述べた。
また両氏は、環境の変化の中で空港の経営の見直しが行われていることにも触れ、羽田空港国際線、地方空港でも、チャンスがあれば出店を拡大していきたいと声をそろえた。
7月18日には、「イセタン 羽田 ストア(レディス)ターミナル1」が同空港第1旅客ターミナル2階出発ゲートラウンジにオープンする。