3月21日、「ヨハン・クー(Johan Ku)」が13-14AWコレクションを、渋谷のライブハウスWWWで発表した。デザイナーはヨハン・クー。テーマは「Anna」。
1年ぶりのショー開催となった今シーズンは、前回のコレクションで大きな話題となった暗闇で光るデザインを封印し、新しいアプローチに挑戦。ルイ・マル監督の映画「ダメージ」の主人公アンナのように、様々な感情が交錯する中で素直に生きる魅惑的な女性像がインスピレーション源となった。
アンナが男性の人生を滅茶苦茶にしてしまうという映画のストーリーをイメージし、映画に登場するヨハンが集めているという20年ほど前に作られたアンティークの布を破壊。それを新しい布に仕立てた素材をドレスに使用した。
また、パッチワークの他、メンズウエアに使われるような生地にフェミニンな要素を重ねて新しいイメージを表現するなど布帛を充実。毎シーズン登場するチャンキーニットには、クロスステッチやツイストなどの複雑な構造の中に破壊的な要素をプラスしている。
クーはショー後、「最近ではアレキサンダー・ワンを始め、たくさんのデザイナーが暗闇で光るデザインを発表しているし、もっと新しいものに挑戦したい、前進していきたいということで今回は蓄光素材を使わなかった。他のデザイナーが出したから辞めた、とは言っていないけどね(笑)」とコメントした。