ニューヨークを拠点に活躍する多才な写真家、サム・カプラン(Sam Kaplan)のプロジェクト「Pits and Pyramids」が公開された。
今回、発表されたプロジェクトは彼の得意とする食べ物を被写体としたもので、題名の通り「穴」と「ピラミッド」を表現したもの。写真を見ると、これは本物なのか?と疑いたくなるが、実際に彼が調達してきた食べ物をひとつひとつ並べて撮影したものなのだという。どこにでもあるような身近なクッキーやキャンディー、サンドイッチを用いているのだが、対称に並べられ構成された穴とピラミッドはサイケデリックな色彩を放ち非現実感がある作品に仕上げられている。
今年15年の夏から構想を練り始め、秋のプロモーションとしてリリースされたこれらの作品。彼はモノを並べてパターン化することを今まで平面で表現をしてきたが、今回は立体で表現したいという目的のもと実現されたそうだ。合成加工などは一切なしで、ワンカットでそれぞれの作品を収めることを大事にしたという。
それぞれの作品は、知人のフードスタイリストや写真家の協力を得て完成した。一緒にスタジオの近所のお店からクッキーを買い占めたり、サンドイッチを大量に作り用意したりと準備を進めたそう。クッキーの穴とピラミッドは2日間、サンドイッチのピラミッドは約14時間、キャンディの穴は数週間の作業の合間の休憩時間に少しずつ進めて完成したそうだ。この作品の写真を一つにまとめたプロモーション用の冊子は400部限定で印刷された。
※本記事は (引用元: http://www.samkaplan.com/)に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。