日経リサーチは、過去10年間のデータに基づいた「ブランドX(テン)-ブランド戦略サーベイ10年分析」の結果を発表。2012年までの10年間にわたり継続してブランド力を測定した277社のデータを分析し、10年間全体を評価した企業ランキングを作成した。
1位はグーグル(Google)。上昇幅や上昇回数というスコアの「勢い」において日本マイクロソフトを上回り、総合トップとなった。次いでアマゾン(2位)、日本マイクロソフト(3位)、アップルジャパン(5位)と、5位中4社をIT企業が占めた。日本企業ではヤマト運輸の4位が最高。ブランド力は微減したものの、10年間高水準を維持したことが高評価につながった。
トップ20以内の日本企業で10年前よりブランド力が向上したのは、アップダウンを繰り返しつつもユニクロ(7位)のみ。10年前よりブランド力が上昇した企業は全体で36社となり、全体の1割強。上位企業は「製品・サービスの企画開発力が強い」などのイメージが強く、日本企業はこの項目が低下中。
一方、カゴメ(8位)、味の素(10位)がトップ10に入り、食品各社は上位を確保。景気低迷を受け輸出型企業が弱体化する中、内需型が多い食品企業は景気の浮き沈みによるブランド評価の影響を大きくは受けなかった。
ブランドサーベイは2003年より毎年実施。ビジネス編及びコンシューマ編の2調査があり、それぞれブランド近くに関する5項目(ビジネス編:企業魅力度、独自性、ビジネス有用度、プレミアム、推奨意向、コンシューマ編:愛着度、独自性、自分必要度、プレミアム、推奨意向)につき調査している。