主婦と生活社から年2回刊行されるライフスタイル雑誌『暮らしのおへそ』が、伊勢丹新宿店本館4階にて「おへそ的、買い物のすすめ展」を開催している。同誌で特集する「その人が日常生活で習慣としている考え方=おへそ」的視点でセレクトした日用雑貨、食品、アクセサリーなどを展示販売する。5月11日まで。
同誌では、俳優、店のオーナー、主婦などの、その人だけがもつこだわりの習慣や、その人の根っこをつくるものを「おへそ」と呼ぶ特集を毎号行っており、その「おへそ」を自身の生活に取り入れることを「おへそ的、買い物」として紹介している。
同店で3回目の開催となる本展では、地方でしか手に入らない雑貨や食品が多数集まる。どれも作り手やオーナーの心がこもった「おへそ」アイテムばかりだという。会場では誌面に登場したおへそアイテムも販売している。
同展の販売スタッフは「今回は、特に『おみそ汁のおへそ』に注目して欲しい。おみそ汁1杯から、その人のこだわりの暮らしが見えてくる。何げないおみそ汁作りの習慣の中に目を向けることで、大切なことが見つかるかもしれない」と語る。会場では「みそ汁のおへそ」と題したパネルで、全国のこだわりのおみそ汁が紹介され、それに関連した出汁やみそも販売される。
吉祥寺の雑貨店「ラウンダバウト」オーナー小林和人氏、紀子氏は「私たちにとって『伝えること』がおへそだと思っている。例えば、お茶を入れてもらったら『ありがとう』と言う。夜自宅に帰ったら、今日感じたことを話す。お店に並ぶモノの背景を一生懸命に話す、というように。伝えることで、必ず何かが返ってくるので、その循環が日々の小さな幸せを生むのだと感じる」という。
また、同展でアクセサリーを展開する「ヒーミー(himie)」のデザイナー下川宏道氏のおへそは「均等のおへそ」だという。直径わずか2.5mmのパールに穴をあけ、18金のチェーンを通す作業は、長時間続けることはできない。下川氏は1日を「寝る」「仕事をする」「自分の時間」「家族の時間」と、6時間ごとに四つに分けることにおへそを徹底しているそうだ。このバランスがおへそになっているという。
その他にも会場では、様々な人が提案する「おへそ」を感じるアイテムが並ぶ。